「だから芽衣に会おうと思っただけ!」
「たく…ややこしい事すんな」
「もー…じゃ俺寝るね」
「あぁところで笹山知らないか」
「…さぁ知らないっすね」
「たく…困った奴だ」
そうやって会話している間も
植田は私を抱きしめている
ガチャン
「やっと先生帰ったぜ」
「………」
植田は返事をしない
「和輝寝てんのか?」
「………」
「お~い和輝く~ん」
「………」
「マジで寝てんのか?」
そう言い終わると共に私の肩に
石月の手が当たる
「いい加減返事しろよっ」
一気に視界が明るくなって
私は強く目を閉じた

