「えっ」

大智が投げたそれはハートの形をした
ネックレスだった

「それっあげるっ」
「いいの?」
「うん。誰かが付けてたほうがいいだろ」
「でもどうしてこんなの」
「妹にあげる予定だったけど…でかかったから」

いくらお下がりのようなものでも
好きな人からもらえたらなんでも嬉しかった

「大智っありがと!」
「…おぉ…」

そう言って大智は優しく微笑んでくれた