多喜也が夢中で続きを読もうとするので咲花は嬉しくなる。 だが 「まだ書いてないんですよ。そこから先の話は“ココ”にあります」 咲花は自分の頭を人差し指で指してトントンとつついた。 なるほど…と、多喜也は手に持った原稿用紙を纏めると、その最初のページに気になる名前を見つけた。 倉秋 あづさ