印刷されていない、雑誌にもなっていない、“創られる途中”のマンガ原稿。 咲花は目を見張る。 そこに描き出されたキャラクターはまるで生を受けたかの様に生き生きとフキダシの中のセリフを語る。 マンガなんて今まで数え切れない程読んできた。 しかしそれは完成品であって、“創られている過程”であるそれは咲花にとってあまりにも斬新だった。