突然多喜也の叫び声が上がり、テーブルに突っ伏していた咲花は顔を上げた。 「あー、今ので一気に目が覚めたわ」 「何でそんな大金財布に入れてるんだよ!?」 「え……?田舎から出る時に、おばあちゃんが“これで何かの足しにしておくれ”ってくれたんですよ~」