うーん……と唸って、咲花は割り箸を茶碗の上に置いた。

「演劇の台本って事は、衣装とかキャラの格好も勿論考えないといけないですよね?他の人に頼めばいいのかもしれないけど、でも自分の作品だから出来るだけ自分のイメージ通りの衣装で演じてもらいたいなって」

うんうん、と多喜也は頷く。

「……で、衣装のラフスケッチ描いてみようと思ったんですが……私、全ッ然絵心が無いので……」