「咲花さん!しょうかさ~ん。朝ですよっ!起きて下さい!」

2階から華奈の声が聞こえてくる。

そうだ、ぼーっとしていてはいけない、と多喜也は食器を取り出して炊飯器を開いて白米をよそう。

キャベツの千切りと目玉焼きを皿に盛り、茶碗に味噌汁を注いで居間のテーブルに配置した所で2階から足音が聞こえた。