バタッ 台所から冷蔵庫を開ける音が聞こえた。 続いてトントントンと、包丁がまな板に当たる音が響く。 再び鳥の鳴き声が響いて、ぼやけた視界の中に、台所に立つ女性の姿を見た。 「りぃ………」 多喜也が何かを言おうとした所で、台所に立っている華奈が多喜也の目覚めに気付いた。