「だ、だだだだって、そのっその声なんか小学生そのものじゃないか!そ、そそその声でじゅじゅ、じゅうきゅうさいいいいぃぃ!?」

「劇団員なのに噛まないで下さい」

咲花がオーバーリアクションの多喜也を嗜める。

「あ、やっぱり変わってますよね、この声。昔から友達にもおばあちゃんにも言われてました」

物井華奈と名乗った少女は照れくさそうに笑う。