多喜也は急いでスーパーの袋からルーを取り出して咲花に渡す。 何も言われていないが咲花は全てを理解したようで、急いで台所に駆け込んだ。 「もうちょっとだけ待ってて。すぐにカレーできるからなっ」 多喜也がそう言うと、少女は静かに頷いて笑った。