嘆いていても仕方ないのはわかってるけど…本当にやばい! そこへかけられた声。 「あれ、東宮さんどうかした?」 いつもの俺様ではなく、王子様口調で話しかけてきた。 「怜くん…」 「なになに〜なんかテストのことで不安なの?」 「…私、授業ほとんど出てないから…テスト範囲の内容解らなくて…でもテストの点数とれなきゃ単位もらえないし…」 がっくしと机に伏している私と、それをニコニコと見ている、怜くん。 なんとも余裕そうな顔。