悪魔な王子と保健室で。



長かった午前の授業も終わり、お昼の時間。


「奏、ご飯食べよー!」

さっそく美鈴が声をかけてきた。

でも私はお昼ご飯を食べる気にならなかった。


…この意味のわからない数学のせいで。


しばらく授業に参加していなかっただけで、こんなにわからなくなるとは思ってなかった。


しかも来月は期末テストだってあるし。

のんきにご飯を食べてる暇はない。


「ごめん美鈴、いま数学とにらめっこしてて」


目を合わせることもなく返事をかえす。