悪魔な王子と保健室で。


ていうか…

「ほんと寒い」


冷えた手を擦り合わせる。


今日は、マフラーも手袋もなんにも持ってこなかった。


(明日から持ってこよ)

ブルブルと震えそうな体を擦り、温めた。



すると不意に肩になにかかけられた。


「寒いんだろ、それ使え」

「あ、ありがとっ!」


それは、紛れもなく怜くんのマフラーだった。