だけど、そんな辛いときは

「奏大丈夫っ?」

美鈴が励ましてくれる。


美鈴は背がたかくて、髪は肩のところでしっかりと切りそろえてあり、前髪はいつもピンでとめている。

とっても頼りになって、私の昔からの心友でもあった。


「なんかあったら言うんだよ?」

「ん…わかった」


今日は珍しく、保健室には行かずに教室に行くと言った私を支えてくれる美鈴。




いつもありがとう…


美鈴の目を見ながら、私は微笑んだ。