ピンポンピンポンピンポン…


「だー!!もうっ うるせーな」


何度も何度も鳴るチャイムにイライラしながら、仕方なく布団から出た。


「どちら様?」

扉を開きながら訊ねた先には、夏がいた。

「グーーーットモーニン!!」

満面の笑みで彼は言う。



「オメーか…」

「女の子がお前とか言わないー
ほら早く仕度しろ」

「は?」

「バンドの練習、見に来るって言ったろ!」

「……ああ」

「さては忘れてたな?!
まぁ、それはいいから早く!」


急かされるように家を出る準備をした。

鍵とケータイと…
…あ、ギター!


「てゆーか…こんなに早くからやんのかよ」

「まあな!」

得意気な顔で答えた。