夏と涼夜は高校からの同級生。
でもその高校には軽音部がなかったから、夏が涼夜を誘って、二人でバカみたいに夕方までかき鳴らしていたらしい。

涼夜の担当はベース。

でもドラムが欲しかった二人はなかなかライブもできなくてそのまま高校生を卒業して…
大学で涼夜と美憂は出逢った。



「で、夏がまた強引に率いれたと」

「いや違くて!
フツーに希望してきたから!」

「へー」


ということは…


「夏は二人とは違う大学ってことか?」

「俺は大学には行ってねーよ
行く必要も、そのための金もなかったからな」

「なんだ、私と一緒じゃん」


そう、私も大学には行ってない。
別にやりたいことがあるわけじゃなかったし、金もねぇ。