保健室。
「安堂くんもなんで、真桜ちゃんに友達になろうって言ったんだろうね?」
「…わからない。」
「まぁまぁ、元気出して。
はい。真桜ちゃんが好きなハニーラテ」
「わぁ、ありがと♪」
そう言って、私はハニーラテを飲んだ。
私は、猫舌なのに温かいハニーラテが
大好き。
そんな私のために、ルミちゃんはいつも常温のハニーラテを作ってくれる。
ルミちゃんの優しさが入ってるコレを
飲むと元気が出るんだ。
ガラッ
勢いよく開いたドアのほうを見ると、
王子様が肩で息をしながら立っていた。
「安堂くん。」
「ハァー…、やっとまいた…」
「今日は、隠れてなくても大丈夫みたいね。」
「うん。あ、君…。」
王子様は、私に気づいたみたいだった。
