ガラッ

「わ、誰かきた」

もぐ

「しっ、静かにして」

「っ!!?」

王子様の手が私の口を塞ぐ

「ちょ、やめっ」

「大人しくして…。」

わぁぁぁ!!!!
耳に息がかかるよぉ。

ルミちゃん、早くーーっ!!!


「行ったみたい。」

王子様の手が私の口から離れる

「ごめんね。苦しかった…?」

「う、ううん…。大丈夫…。」

「そう?よかった。」

ドキン

「先生、いつもありがとうね。」

「いいのよ。困ってる人を助けるのは、先生の仕事だもん。」

「そっか。じゃあ、俺行くね。」

ガラッ

ピシャッ

「…。」

「真桜ちゃん、大丈夫?」

「え…?なにが?」

「顔、赤いけど…?」

「あ、赤くなんてないよ!」

「ふーん。」

「私、帰るね。」

「うん。バイバイ」