体育館裏。

「桜、だいぶ散っちゃったね…。」

数日前に見た桜がほぼ散って、
裸になっていた。

「桜って、散っちゃうの早いよね。」

「…うん。
真桜…、話って?」

「えっと…、瑞希くんさ…
好きな人に…プレゼントあげた…?」

「…まだだよ。」

「…そっか。」

「真桜…?
さっきから様子が変だけど…、大丈夫?」

「うっ、うん」

もう…、ここまできたら…言うしかないよね…?

よし…っ!!瑞希くんに告白する!!

「瑞希くん!!私…、瑞希くんのことー」

私が告ろうとした時、瑞希くんの声が重なった。

「ちょ、ちょっと待って!!」

「え…?」

瑞希くん…?
なんで、止めるの…?
やっぱり…私の気持ちは…迷惑なの…?
瑞希くんー

「俺から先に言わして…?」

「え…?」

それって…、どういうこと…?