保健室。

「はい。これで、目冷やして。」

「ありがと…」

「真桜ちゃんの話は、わかった。
で、真桜ちゃんは先輩のことを忘れなきゃいけない…って?」

「うん…」

ルミちゃんは、この学校の保健室の先生。
そして、私の従姉妹。

「告白してから忘れるのは?」

「ム、ムリだよ!!
だって…、彼女がいるって…知ってるんだよ…?」

「じゃあ、新しい恋を見つけよう!!」

「えっ!?」

「だって、今の恋を忘れるためには、新しい恋って言うでしょ?」

「そうだけど…。」

「まぁ、そんなすぐにはー…」

ガラッ

「!?」

「あ、安堂くん。」

「ごめん、先生!!かくまって!!」

「OK。じゃあ、そこに隠れてて。」

ルミちゃんが手前のベットを指差す。

「わかった!!」

「あの、ルミちゃん…、どうなってるの?」

「真桜ちゃんも安堂くんと一緒に隠れて。」

「え!?」

私は、ルミちゃんに押されて、学校の"王子様"と同じベットに入れられてしまった…。