ポロっ

「…っ。」

「真桜…。」

「…かえっ、で…
私…っ、瑞希くんのこと…っ諦めたく…ないよ…っ。
瑞希くんに…っ、『真桜』って呼んで…笑ってほしいよ…っ。」

「じゃあ、王子様に告ってきなよ」

「…うん。
楓、ありがとう!!」

「上手くいくといいね。」

「うん。」


ねぇ、瑞希くん。
私の気持ちを伝えたら…
貴方は困ってしまうと思う…。

けど…、この気持ちは…
伝えないと…後悔すると思うんだ…。

だから、少しだけ…私のわがままに付き合ってね…。

この気持ちを伝えたら…、瑞希くんのこと…諦めるから…。


私は、そう思いながら瑞希くんを探すのだった。