瑞希くんの後をついて行くと、
あるお店で瑞希くんが足を止めた。

「…かわいいお店…。」

「でしょ?」

「あ…、そういえば、買い物に付き合ってほしいって言ってたよね…?」

「うん。その…、誕プレ選んでほしいんだ…。」

「え…?」

それって、つまり…

「好きな人に…あげるの…?」

私がそう聞くと、瑞希くんの顔が赤くなった。

「うん…。そう…。」

「そっか…。」

瑞希くん…、好きな人…いるんだ…。

もちろん、瑞希くんに好きになってもらおうなんて…、思ってないけど…。
けど、それでも…ショックだよ…。

「真桜…?」

「あ、ごめん。なんでもないよ。入ろっか?」

「うん。」

私と瑞希くんは、そのお店に入っていった。