「真桜…?」

「え…!?」

「…真桜はさ…、桜…好き…?」

「うん…。」

うわ…、『好き』って自覚したとたん
どんな顔すればいいのかわからなくなっちゃった…。

「そっか。よかった。」

そう言って、瑞希くんは笑った。

瑞希くん…、その笑顔は…反則だよ…。

私…、ますます瑞希くんのこと…好きになっちゃうよ…。

「…瑞希くんは…、桜…好き…?」

「うん、好きだよ。
そういえば、真桜の漢字にも"桜"って入ってるよね♪」

「うん。私、春に生まれたから…。」

「なるほど!確かに真桜って、春に生まれたっぽいね♪」

「私って、春に生まれたっぽい…?」

「うん。
真桜といると温かくなるー…
って!なに言ってんだ…」

「…」

私…、瑞希くんにそんなこと言われて嬉しいよ…?
もっと…、瑞希くんのこと…知りたいよ…。