「誰から?」

「…瑞希くん。
ねぇ、楓。学校で1番大きな桜の木って
どこにあるかわかる?」

「んー…
あ!体育館の裏に桜の木があったよ。
たぶん、そこが1番大きいと思うよ。」

「わかった。」

「王子様に会いたい?」

「えっ!?」

「あたしのことはいいから
行ってきたら?」

「うん。ありがと♪」

楓にそう言って、
私は体育館裏に向かうのだった。