「真桜ちゃん…?」

「え…?」

「ぼーっとしてたけど、大丈夫?」

「う、うん。」

「それより、安堂くんのメアドもらえてよかったね。」

「な、なに言ってるのっ!?
瑞希くんは、友達として教えてくれたんだよ!?」

「わかってるって。
でも、次の恋の相手が安堂くん…
っていうのもいいと思うよ。」

「もーっ!!
しばらく、好きな人なんて作らないからっ!!」

「はいはい。」

私は、ルミちゃんに
「絶対にないからね!!」
と言うものの…
何度もケータイに登録した『瑞希くん』の文字を見つめるのだった。