ガラッ

「おい、瑞希…。」

ドアのほうを見ると、瑞希くんの親友で
瑞希くんの次にかっこいいと言われている神谷 遼(カミタニ リョウ)くんが立っていた。

「あ、遼。」

「さっさと帰るぞ。」

「あー…」

瑞希くんは、私のほうをちょっと見た。

「?」

「ちょっと、待って!
真桜、メアド…教えてくれない?」

「え?」

「…ダメ?」

瑞希くんは、少し悲しそうな顔をする

「いいよ。」

そんな顔、されたら断れるハズがないよっ!!
きっと…、瑞希くんは断れないことわかっててやってるんだろうな…。

「やった!ありがと。」

そう言って、瑞希くんは自分のケータイに私のアドレスをいれ、メールをくれた。


「じゃあ、それ俺のメアドだから。」

「うん…。」

「また、メールするね。」

「おい、瑞希!行くぞ。」

「わかった!
じゃあ、バイバイ。
先生、さよなら。」

そう言うと、瑞希くんは保健室から出ていった。