この学校には、"王子様"がいる。
学校1、かっこいいうえに優しい…
ということから、"王子様"と呼ばれている。

私は、1回しか見たことがないけど
確かにかっこよかった。

けど…、私は…
やっぱり先輩が1番っ!!

みんなには、おかしいって言われるんだけど…
けど、好きな人が1番じゃない!?
って、思う。


「真桜ちゃん。」

「あ、先輩♪」

「話ってなに?」

「えっと…
私、先輩のことがー…」

プルルー、プルルー

「ごめん。出ていい?」

「あ…、はい。どうぞ…」

うー、言うタイミング逃しちゃったよ~…

「もしもし?
あ、佳奈?」

佳奈…?
なんだろ…嫌な予感がする…。

『~~っ!!』

「あー、わかったわかった。
今から行くから。」

先輩…?

「悪い。話…また、今度でもいい?」

「え…?あの…、さっきの電話って…」

「…彼女から…。
わがままな奴だから、行かねぇと後々大変だから…。」

「そんなこと言ってるけど、彼女さんのこと…大切に思ってるんですよね?」

「え…?うん…。まぁ…。」

先輩…、顔…赤い。

「じゃあ、行くわ。」

「はい…。」