祈るように・・・



「まだかなー。遅い…。」



私は一人歌帆の横で文句を言った。


歌帆の顔を見るとドキドキしすぎて目の焦点が合ってない。


はぁ…。


「誰か待ってるの?」


ひさびさに私に向けて発せられた、



恭の言葉…。