祈るように・・・





「どうした?柚杏!」


私を気遣ってくれる芽依。

明るいな…。


「おはよ。…。」


私に呆れ顔の芽依。

「あんた、今五時間目よ。大丈夫?」

「もう五時間目かあ…。今日は五時間授業だからこれから放課後。」


嘘…!


早過ぎでしょ…。

何にも考えてなかった。

「大丈夫。私、今日一緒に帰れない。」
「了解。」

それだけ言うと私は机に伏せた。


こんなとき恭がいたらなんていうのかな。
きっと馬鹿だなって笑うよね…。