祈るように・・・


「ふぅ…。やっと落ち着けるね。」

「うん。歌いまくるよ!」


カラオケのドアを開ける私たち。


暗い空間に少しだけ光が差した。


「よし、どっちから歌う?」


歌帆はそう言うけど歌う気満々。

「先、歌っていいよ。」


私は持っていたマイクの電源を切った。

「本当!?ありがとう。」


そして、歌帆が入れた曲。


それは…。

その恋の歌は切なく重過ぎました。