祈るように・・・



「柚杏~。今日、暑すぎへん?」


春も終わりに近づいた。

日でる太陽が歌帆の白い肌を焦がしていく。

「はい、次クロール25メートル!」



あの日、あのまま関係を聞けないまま過ぎていった。


只今、水泳の授業中。

「今日、カラオケ行かん?ストレス半端ないし…。」


歌帆の意外な提案。
これからって…

「放課後?」

「うん。そうだけど、私クロール行ってくる。」


そう言って歌帆は泳ぎに行った。


歌帆とカラオケかあ…。

歌帆は学年でも歌、上手いって噂。