「藤野ー!はよ~。」



教室に入ると真っ先に声をかけてきてくれたのは...。



「橙夜くん!おはよう。」


はい、そうです。


私の少しだけ気になる相手...。


あの憎き村瀬恭と肩を並べる学年のモテ男。


佐野 橙夜くん。




「って、相変わらず小さいな。身長伸びた?」


「もー!ちょっとは伸びてるよ?んーと...。」


前,測ったときは142.1で今は...


「伸びてないなら無理にいいよ。」


「伸びてるもんっ。ちょっとだけ...。」


ポンポンと優しく私の頭を叩いた。


こんなに近くにいられるなんて幸せ者だな...。