「そっか...。」 「うん。」 私はそれから会話を続けることも出来ずに下を向いた。 橙夜くんも前に向き直ったみたい。 本当はあなたが好きだったんだよ? 恭にさえ会わなかったら...。 隣の席にならなかったら...。 ふうっとため息をついた。 そんなところを恭に見られていることも知らずに...。