「俺は...!俺はお前の好きな奴、気になるのに...。お前は俺の好きな奴、気になってくれないんだ...?」 ドキン--- そんなに強い目で見つめられながら、そんなこといわれてときめかない女子っていないと思う。 「それは...っ。」 私は口ごもった。 絶対に、今、顔真っ赤だ...。 そのとき、恭は私の腕をつかんで耳から遠ざけた。 「俺の好きな奴ちゃんと聞いて...?」 真剣で強い瞳....。 何も言えなくなった私。