祈るように・・・



「教えてくれたら俺の好きな奴も教えるから。」


「...いるの?」




私は恭の顔を見た。



黒いさらさらの髪を窓からの秋風になびかせて...。




そのとき、恭の目には私は映っていなかった。




ズキンッ!



って、なによ。



私、嫉妬ですか!?




ないないー!


こいつだけは好きにならないって決めてるんだから...。




そう、だ、よね?