キーンコーン チャイムが鳴り始めた。 席に着くと恭が私のほうを向いた。 私、言わなきゃ。 いいなさい、私! 「あの...さっき、ありがと...ね。」 途切れ途切れにそういった。 顔から火が出そう。 こんなことなかったハズ...。 なんで、こんな奴に照れちゃってんの?