「まず、一つ。二年生のとき、私は恭のことが好きだった。でね、それと同時に恭から相談を受けてたの。」


歌帆が今までの全てを話し出した。


歌帆side

私の好きな人には好きな人がいる。


私は本当の気持ちを隠しながら恭の側にいた。


「俺、今隣の席の奴が好きだ。」


恭は席替えして間もないくらいに私に言った。

「それって、柚杏?」

ていうかその子しかいないんだけど。

「ああ。けど…優衣のことがトラウマで告白できねえ。」

優衣以外の女子に興味を示さなかった恭が好きになったのは私の親友でした。