「覚えているよ…。」


当たり前のように言った。


「歌帆には言えてなかったけど私…。」
「恭のことが好きだった?」


歌帆はエスパーみたいだ。

私の心をよんだ。

「いつから気付いた?」


「カラオケに行った時かな…。」


う…そ。


「あの時、柚杏泣いたじゃん。あの辺だよ…。」

「じゃあ、嘘バレてた。」


そんなに早くから…?


「言えなくてごめんね。言いたかったけど…。」

「いいよ。私も言えてないこといっぱいあるから。今言っていい?」


コクリと頷いた。