祈るように・・・



「柚杏ー!久ぶり!」


懐かしい声に振り返った。


「歌帆!」


そこにいたのは制服に身を包んだ歌帆。

「バス。一緒に乗ろっか。」

「うん。」


せっかくだから話してみようかな…。


北高校前のバスが止まった。


歌帆と一緒に乗り込む。


「歌帆、あのさ。恭って覚えている?」

私の質問に一時停止した歌帆。


いきなり、すぎたか…。