その日の朝、僕は明け方の4時頃に目が覚めた。

体はつかれていたのに、目はさえてしかたがなかった。

今日あと6時間経ったら僕は美智子と一緒にいるのだ。

しかも仕事の帰りについでに会うのではない。

裕子にウソをついて美智子と会うのだ。

あの日から僕と美智子は毎日会っていた。

次の日の夜も、その次の日の夜も、

僕らは想い出の噴水の前で、話し、笑い、キスをして、「また明日」と言って別れた。