ー・・・トコトコと歩く影・・・それが夕日に照らされて、見え隠れしている。 『本当にご迷惑をお掛けして・・・すいません。今も先程も・・・初対面であるのにも関わらず、こんなにも親切にして頂いて・・・』 私は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 「・・・そう謝られるよりも、お礼を言われた方が俺的には嬉しいんだけどなぁ・・・だって、なんか畏まっちゃうしさ」 ね・・・とまた微笑みながら私の顔を覗き込むようにして言う。 『あっ・・・ありがとうございますっ////』 「うん。それがいいな」