「埜愛っ・・・の・・・あっ・・・うぅっ・・・」 私は、そんなお母さんの涙を拭うように・・・また、そっと抱きしめた・・・ お母さん、分かってるよ。 もう、お母さんの命がそんなに長くないことなんて・・・ でも・・・でもね・・・ そうだとするなら、その生きている時間の多くは・・・笑っていて欲しいの。 だって、お母さんには泣き顔なんて・・・ 似合わないんだから―・・・