Blue eyes ~運命の蒼い瞳~




『・・・笑ってよ』



震わせていたお母さんの手をそっと、両手で包み込むように握る。



「・・・埜愛」



『私・・・幸せなんだよ』



そして、その手に少し力を込める。



『私ね、今の生活が好きなんだよ。そりゃあねっ、全く辛くないって言ったら嘘にるけど・・・ でも・・・でもね、毎日がすごく楽しいよ?花屋さんのお仕事をしてると、お母さんがお花を好きな理由も分かったし、何よりもすごく心が癒される・・・ 喫茶店のお仕事は、自分に自信と勇気を持てるようになったし・・・何より、どっちのバイトも沢山の人を笑顔にさせてあげられる。 それに・・・それにね
―・・・