『さてと・・・急に、謝んないでよ』
二人が去ってから、少しの間を空けて私から話出した。
「・・・本当に、しっかりした娘になったわね・・・埜愛は・・・私よりもずっと母親らしくて、ずっと頼りがいがあるわ・・・私なんて・・・もう・・・いらないのかな・・・」
『なんでそんなこと言うのっ?!!』
母の次に出てきた一言に私は、思わず声を張り上げた。
「だって、私がこうしているから埜愛にもっ!・・・あの子たちや深雪姫にも
っ!・・・母親として何もしてあげられないっ!!それにっ・・・お母さんさえ、こんな
んじゃなかったら・・・埜愛は・・・高校に通えてたはずよ。あんなに勉強し
て・・・折角、埜愛の行きたかった高校にも受かって・・・私がっ!!私がっ!!『お母
さんっ!!』

