「「お母さん~っ♪」」 その人に愁と蒋は、抱きついた。 『お母さん・・・』 その人・・・お母さんは、こちらに振り返ってにこっとまるで、天女のように微笑んだ。 「みんな来てくれてありがとう・・・それと・・・愁に蒋、入学おめでとう」 蚊の鳴くような、か細い声が耳に届く。 「お母さん、愁のランドセル似合う?」 「えぇ、よく似合ってるわ」 「蒋はっ?!格好いい?!」 「えぇ、素敵よ」