Blue eyes ~運命の蒼い瞳~







―◎△医科大学付属病院―



コツコツと足音だけが響き渡る廊下を、今日はふわりと巻いてみた長い黒髪が揺れるのを感じながら、目的の部屋まで歩き続ける。




ガラっとなるべく静かな音で扉を開けた。



そこは、真っ白な壁と真っ白なベッド・・・大きめの2枚戸のガラス窓からは、生暖かい風が入り込み、薄緑色のカーテンを揺らす。



ベッドの上で窓の外に顔を向けている人見ると・・・それは、1枚の絵のようで・・・