やっぱり、好きだ。

 
 「な・・・泣かなくていいから!! うちら、使わない物あげただけだし。お礼とかもいいから!! ・・・あ、じゃあ、青山説得してくれないかなぁ。今日、青山クラスの地元残留卒業生飲み会あるんだけど、青山来ないってゆーの」

 さっきの女の子が、つまらなそうに口を尖らせると、周りの子たちも『うんうん』と頷いていた。

 「なんで行かないんですか??」

 『みんな来て欲しがってるじゃないですか』と青山くんを見上げる。

 「テスト問題作んないとなの」

 『めんどくせー』と青山くんが乱暴に髪を掻いた。

  「去年のを使いまわすとか・・・」

 それでも、なんとしてでも飲み会に行っていただかなければ!!

 「去年と範囲微妙に違うし」

 「じゃあ、私に何か手伝わせてください!!」

 率先して助っ人を名乗り出るも、

 「手伝うって・・・」

 戸惑う青山くん。