やっぱり、好きだ。

 
 「教師・・・?? でも私が見る限り先生方の中にはいない様な・・・。まさか・・・生徒!?」

  「さぁ??」

 何故かはぐらかし続ける青山くん。

 ・・・・まさか。イヤ。まさか・・・。

 「せ・・・生徒さんの親御さんとかじゃないですよね??」

 「鈍感サヤ子には分からないだろうなぁ」

 青山くんが、呆れ気味に笑った。

 ・・・鈍感。確かに・・・。鈍感じゃなかったら嫌がられてるのにもちゃんと気づけて、ストーカーにならずに済んだだろうに・・・。

 「・・・・」

 自分の鈍感さを恥じていると、

 「サヤ子?? 何突然黙り込んで」

 考え込んでしまった私の顔を青山くんが覗き込んだ。

 平常心でいたいのに、否応なしに顔が赤くなってしまう。