やっぱり、好きだ。

 
 「つーかさぁ、森田はサヤ子とずっと連絡取り合ってたんだよな?? 『実は翔太の事は誤解で・・・』的な話にはなんなかったわけ??」

  「あぁ、翔太の話は暗黙の了解で禁句みたいになってたし。サヤちゃんがしたくなさそうだったからなー」

 更に森田は、俺が傷つく事もサラっと話す。

 え?? かなりショックなんですけど。そんなに嫌われてたんだ、俺。

 森田が、あからさまにうなだれる俺を見て笑った。

 「まぁ、誤解解けたんだからいいじゃん。もう泣かすなよ。つーか、搭乗時間だし」

 森田が俺の背中を叩いた。

 「おう。またな。ありがとな、森田。めっさ楽しかった」

 「俺も」

  森田とリサに手を振って飛行機に乗り込んだ。