やっぱり、好きだ。

 




 それから、サヤ子と色んな所へ行って充実した日々を送り、帰国する日が来た。

 森田とリサが空港まで見送りに来てくれ、サヤ子とリサは抱き合って号泣中。

  「森田、泣かないん??」

 「翔太こそ、泣いとけよ。今、泣き時なんじゃね??」

 今生の別れかの様に涙を流す女2人に、若干引き気味の男2人。

 「なぁ、翔太」

  「ん??」

 「言っなかったけど、俺。大学の時サヤちゃんに告って振られてんだよね。なんか翔太、『自分が邪魔したせいで』みたいな勘違いしてたみたいだから一応言っとく」

 森田が今更な事を今更言った。

 「・・・何故もっと早く言わんの?? つーか、いつ告ったん??」

 「留学する直前。どうしても言っておきたくてサヤちゃん、待ち伏せたよねー」

 俺がずっと気にしていた事を、あっけらかんと話す森田。

 よねーって・・・。